日本ではランドスケープ分野の職能があまり確立されていません。これは当研究室がまさに研究対象としているような分断化された私有緑地が支配的な国土環境において、ランドスケープデザインが具現化する空間が僅少であるためだと考えています。一方、土地利用計画も実現性の乏しい中で手動のルーチンワークで維持されてきた面が強いですが、最近のデジタル空間情報の普遍化は、景観生態学を修得した人材の必要性を静かに、しかし着実に高めています。
こうした時代要請も受け、計画関連の公務や地理情報関連企業が卒業生の主な就職先となっています。本研究室で学ぶ二次的自然に関する知識や現地調査経験は、一般企業に就職した後も、公私にわたり重要な教養として機能していきます。
2017年
大東建託、ダイキン、大阪府(建築職)、林野庁(土木)
2015年
大成建設(和大初!)、大和リース環境緑化事業部(設計部門)、堺市役所(行政職!)
2014年
大阪府(造園)、日比谷アメニス、スミセイ情報システム、西宮市役所(土木)、林野庁(土木)、近畿地方整備局(土木)
2013年
タクマ、堺市役所(土木職2名)
2012年
YKK-AP、四日市市役所、松原市役所
2011年
ゼンリン、大島造園土木、東亜道路工業、岸和田市役所、和歌山市役所
2010年
三菱電機ビルテクノサービス、奈良市役所